2012年4月 - 2015年3月
一次元競合系におけるスピンネマチックラッティンジャー相のNMR・μSRによる探索
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
最近接相互作用が強磁性、次近接相互作用が反強磁性である一次元スピン競合鎖では強磁場中において、ネマチック相が出現することが予想されている。これは、隣接する二つのスピンがペアとなった励起であり、スピンでありながら、方向を持たず、空間反転対称性を有する状態である。本研究では強磁場Rb-NMRを用いてRb2Cu2Mo3O12及びCs2Cu2Mo3O12磁性体の縦緩和率1/T1の測定を行い、ネマチック相が出現している可能性が高いことを示した。さらに、後者では中間磁場領域で磁場誘起磁気転移が存在することを示した。
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- 課題番号 : 24540350
- 体系的課題番号 : JP24540350