論文

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2010年8月25日

琵琶湖における塩化物イオン濃度の長期変遷とその増加要因 : (1)1920年から2005年までの湖水中の塩化物イオン濃度の変動

陸水學雜誌
  • 早川 和秀
  • ,
  • 藤井 滋穂

71
2
開始ページ
165
終了ページ
183
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.3739/rikusui.71.165
出版者・発行元
日本陸水學會

琵琶湖における塩化物イオン濃度の増加について文献をレビューするとともに,過去の水質定期観測データを収集して統合的な検討を行った。定期調査には,1920年頃からの大阪市と京都市調査による水道水源定期調査データと1960年代からの京都大学や滋賀県の定期観測データがあった。それらの分析方法や誤差,琵琶湖における濃度分布などを検討したところ,大阪市や京都市の観測データは,南湖の平均的な値として読み取ってもよいことが分かった。また,ある程度の精度範囲をとることで有意な増加傾向を見ることができた。琵琶湖水における塩化物イオン濃度の増加は,1920~1930年代と1960年代前半以降で確認された。1920~1930年代は工業排水に由来する増加であると推察され,1960年代前半以降については様々な議論があったが,文献を整理した結果,琵琶湖水における塩化物イオン濃度の増加は集水域からの人為的負荷の増加によるところが大きいと結論された。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.3739/rikusui.71.165
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/10026631686
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN0024866X
URL
http://id.ndl.go.jp/bib/10837319
URL
https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010800094 本文へのリンクあり
ID情報
  • DOI : 10.3739/rikusui.71.165
  • ISSN : 0021-5104
  • CiNii Articles ID : 10026631686
  • CiNii Books ID : AN0024866X

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