2018年1月
岡山大学病院歯科医師臨床研修修了女性歯科医師へのアンケート調査 勤務への満足に影響を与える項目
岡山歯学会雑誌
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- 巻
- 36
- 号
- 2
- 開始ページ
- 37
- 終了ページ
- 43
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- 出版者・発行元
- 岡山歯学会
当大学病院での歯科医師臨床研修を修了した女性歯科医師188人を対象に勤務への満足度についてアンケート調査を行い、114人から有効回答が得られた。現在就労している91人のうち、70人(76.9%)が勤務に満足していた。経験年数(1〜4年、5年以上)、認定医もしくは専門医の有無、勤務形態(常勤、非常勤)、開業の有無(開業、勤務)、勤務場所(診療所、病院もしくは大学病院)、休職経験の有無、結婚の有無、配偶者の職業(歯科医師、以下医師以外)、子供の有無と勤務への満足度との関係を検討したところ、勤務形態においてのみ常勤は非常勤に比べ満足度が高い傾向があった。勤務に満足している理由は「やりがいがある」、「上司や同僚の理解がある」が多く、勤務に不満足な理由は「家庭と勤務の両立が難しい」、「プライベートの時間がない」、「男性主導社会」が多かった。常勤では満足の理由・不満足の理由ともに"上司の理解"であり、非常勤ではいずれも"家庭と仕事の両立"で、非常勤においてのみ「収入が悪い」「勉強時間がない」も不満足の理由として挙げられていた。以上より、女性歯科医師の勤務への満足度は勤務形態に左右されると考えられた。
- ID情報
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- ISSN : 0913-3941
- 医中誌Web ID : 2018187186