2013年9月14日
亜酸化窒素の生き残る道
日本臨床麻酔学会誌 = The Journal of Japan Society for Clinical Anesthesia
- 巻
- 33
- 号
- 5
- 開始ページ
- 730
- 終了ページ
- 735
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.2199/jjsca.33.730
- 出版者・発行元
- 日本臨床麻酔学会
  亜酸化窒素はこれまで長年にわたって臨床で用いられてきたガス性吸入麻酔薬であるが,その環境に及ぼす影響や種々の有害作用のために臨床で用いられることが少なくなってきた.日本におけるレミフェンタニルの臨床導入がさらに拍車をかけている.亜酸化窒素の地球温暖化への悪影響がことさら強調されてきたが,実は揮発性吸入麻酔薬も個々に温暖化係数を有する.デスフルラン単独よりもデスフルランと亜酸化窒素併用の方が地球温暖化への影響を低減できるとの試算もある.患者の背景因子と手術上の禁忌要件の有無を考慮して,亜酸化窒素を低流量で併用することは,これからも手術室における全身麻酔の一つの方法として生き残るものと考える.
- リンク情報
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- DOI
- https://doi.org/10.2199/jjsca.33.730
- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/10031196393
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN00330159
- ID情報
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- DOI : 10.2199/jjsca.33.730
- ISSN : 0285-4945
- CiNii Articles ID : 10031196393
- CiNii Books ID : AN00330159
- identifiers.cinii_nr_id : 9000263056462