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2012年9月

忘れてはならない輸入感染症と稀少感染症 トリパノソーマ症・リーシュマニア症

化学療法の領域
  • 濱野 真二郎

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10
開始ページ
2094
終了ページ
2099
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(株)医薬ジャーナル社

トリパノソーマ症もリーシュマニア症も単細胞真核生物である原虫によって引き起こされる寄生虫感染症である。いずれも「顧みられない熱帯病(neglected tropical diseases:NTDs)」を代表する疾患であり、輸入感染症としても注意を要する。近年、アフリカトリパノソーマに対してニフルチモックス経口剤とエフロルニチン注射剤を組み合わせた併用療法(NECT)が有効であることが判明した。わが国では東京大学の北グループがアスコフラノンというきわめて有望な抗トリパノソーマ薬を見出している。リーシュマニアに対してはミルテフォシン経口剤やアンホテリシンBのリポソーム製剤が著効するなど、一条の光が見えてきた。(著者抄録)

ID情報
  • ISSN : 0913-2384
  • ISBN : 9784753280704
  • 医中誌Web ID : 2012353508

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