MISC

1991年

豊胸術後の乳腺腫瘍の3例

杏林医学会雑誌
  • 松田 実
  • ,
  • 鍋谷 欣市
  • ,
  • 花岡 建夫
  • ,
  • 福島 久喜
  • ,
  • 尾郷 賢
  • ,
  • 皆川 浩
  • ,
  • 加曽利 要介

22
3
開始ページ
459
終了ページ
466
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.11434/kyorinmed.22.459
出版者・発行元
杏林医学会

豊胸術後の乳腺腫瘍の診断は難しいことが多く,乳癌では進行例が多いため,診察に際しては十分な注意が必要と考える。また,豊胸術後に葉状腫瘍が発生することは稀れなことであるが,豊胸術後に発生した乳癌2例と葉状腫瘍の1例を報告する。症例1は,46歳の女性。Siliconbagによる豊胸術施行後7年目に骨転移を伴う乳癌で,術前化学療法を施行後,定型的乳房切断術を行った。症例2は,46歳女性。Silicon bagによる豊胸術施行後,5年目に右乳房の変形・疼痛で紹介来院した。腫瘤摘出術を行ったところ,葉状腫瘍であった。症例3は,62歳女性。30年ほど前に豊胸術を受けた。2年前に右乳癌,半年前に左乳癌の手術を他院で受けている。今回,左胸壁の3個の腫瘤を主訴に来院した。摘出術の結果,1個は充実腺管癌,残りの2個はparaffinによる肉芽腫であった。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.11434/kyorinmed.22.459
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/110007374162
ID情報
  • DOI : 10.11434/kyorinmed.22.459
  • CiNii Articles ID : 110007374162

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