Dec, 2003
生活習慣病を合併した著明な脂肪肝症例に対して茵ちん蒿湯・防風通聖散併用療法が奏効した1例
漢方医学
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- Volume
- 27
- Number
- 5
- First page
- 221
- Last page
- 224
- Language
- Japanese
- Publishing type
- Research paper (scientific journal)
- Publisher
- (株)協和企画
53歳女.全身倦怠感,後頭部不快感を主訴とした.身長161cm,体重81kg,普段から暑がりで便秘傾向があり,熱実証,腹壁が厚く弾力があった.臨床データは異常値を示し,臨床データ及び腹部超音波検査より,高脂血症,高血圧,肥満,耐糖能障害(IGT)を合併する著明な脂肪肝と診断した.高血圧にはアンジオテンシンII受容体拮抗薬バルサルタンを投与し,コントロール良好となった.肥満・高脂血症・脂肪肝・IGTに対しては食事・運動療法を開始したが,各種データの改善は乏しかった.その後,生活習慣の乱れによりデータが悪化し,体重も治療前値付近に戻ったため,従来法を継続しながら,茵ちん蒿湯を新たに処方し,強化療法も同時に行った.約5ヵ月後,各種データは改善傾向を示したが,体重は殆ど変化しなかった.患者が減量を切望したこと等より,10月末から防風通聖散を併用した.治療開始から漢方薬併用投与約3.5ヵ月後迄に体重は74kgになり,各種データも改善し,自覚症状も殆ど消失した.現在,大きな副作用は認めず,生活習慣病に対する病識も向上してきた.従来法は継続中である
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- ID information
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- ISSN : 0288-2485
- Ichushi Web ID : 2004125922