論文

査読有り
1994年4月

不規則アクセスを伴うループの並列化コンパイル技法-Inspector/Executorアルゴリズムの高速化-

情報処理学会論文誌
  • 窪田 昌史
  • ,
  • 三吉 郁夫
  • ,
  • 大野 和彦
  • ,
  • 森 眞一郎
  • ,
  • 中島 浩
  • ,
  • 富田 眞治

35
4
開始ページ
532
終了ページ
541
記述言語
日本語
掲載種別
研究論文(学術雑誌)
出版者・発行元
一般社団法人情報処理学会

本稿では、分散メモリ型の並列計算機に射するSPMDコード生成技法について述べる、インデックス配列による間接アクセスが存在するループを並列化すると、不規則なアクセスパターンを生ずる。従来inspectorとexecutorというコードを生成する手法が提案されてきたが、inspectorにおいて全対全のプロセッサ間通信が必要であり、適用できるコードの範囲にも制限がある。これらの問題を解決するために、逆インデックス法と全検査法という2つのinspectorのアルゴリズムを提案する、さらに、それらの手法の有効性を高並列計算機AP1000上で評価した。その結果、部分ピボッティング付きLU分解のプログラムでは、Inspector/Executor戦略を用いない場含に比べ、逆インデックス配列法で42倍、全検査法で11倍まで実行時間が高速化された。また、不規則疎行列とベクトルの積を求めるプログラムで、従来のinspectorアルゴリズムと逆インデックス法とを比較すると、1.6倍に実行時間の高速化が達成された。

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/110002722689
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN00116647
URL
http://id.nii.ac.jp/1001/00014253/
ID情報
  • ISSN : 1882-7764
  • CiNii Articles ID : 110002722689
  • CiNii Books ID : AN00116647

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