2000年
福岡県下80歳者の口腔内状況と運動機能の関連性について
口腔衛生学会雑誌
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- 巻
- 50
- 号
- 5
- 開始ページ
- 783
- 終了ページ
- 789
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.5834/jdh.50.5_783
- 出版者・発行元
- 一般社団法人 口腔衛生学会
平成10年3,4月に厚生省科学研究「高齢者の口腔保健と全身的な健康状態の関係についての総合的研究」の一環として福岡県内の9市町村に在住する大正6年生まれの80歳者1,282名の調査対象者のうち,827名(男310名,女517名)について8020データバンク構築のための口腔と全身に関する健康診査を行った。本研究では全身的な健康状態の指標として運動機能および骨密度を選び,口腔内状況との関連性について検討を行い,以下の結論を得た。一人平均現在歯数は7.5本であり, 8020達成率は14.1%であった。要因分析の結果,現在歯数と関連する要因は,アンケート調査項目のうち,口の衛生や歯の健康に気をつけている,であった。また,咀嚼能力と最も関連する要因として,現在歯数が20本以上有することであった。さらに運動機能が高いほど,現在歯数と咀嚼可能食品数が有意に多く,骨密度が有意に高かった。以上の結果から,日頃からの口腔に対する健康意識が8020達成の背景の1つとなること,および8020と全身の運動機能の維持との関連性が示唆された。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.5834/jdh.50.5_783
- ISSN : 0023-2831
- CiNii Articles ID : 110004015403
- CiNii Books ID : AN00081407