2016年 - 2018年
スフィンゴミエリン/脂質ラフトを標的としたインプラント周囲炎の新たな予防法の開発
文部科学省 科学研究費助成事業(基盤研究(C)) 基盤研究(C)
- 担当区分
- 研究代表者
- 配分額
-
- (総額)
- 4,810,000円
- (直接経費)
- 3,700,000円
- (間接経費)
- 1,110,000円
- 資金種別
- 競争的資金
スフィンゴミエリン(SM)は、細胞膜中の『脂質ラフト』を構成する主要スフィンゴ脂質であり、スフィンゴミエリン合成酵素により合成される。近年、脂質ラフトが、細胞膜を介するシグナル伝達、細菌やウイルスの感染を制御すると報告されているが、その分子メカニズムに関しては、不明な点が多い。近年、SM 合成酵素欠損は、内毒素であるリポポリサッカライド(LPS)誘発性炎症を抑制するなど、SM 合成酵素欠損の抗炎症作用について、数多くの報告がなされている。本研究の目的は、歯周病菌LPS に誘発される炎症に対しての、SM/脂質ラフトの防御的役割を分子生物学的に明らかにすることで、SM/脂質ラフトを標的とした「細胞膜レベル」における、インプラント周囲炎に対する新たな予防法を開発するための、研究基盤を確立することである。