2013年3月
モダニズムと1930年代詩人における詩生成のプロセスと音韻システム
明治大学人文科学研究所紀要
- 巻
- 72
- 号
- 開始ページ
- 89
- 終了ページ
- 124
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- 出版者・発行元
- 明治大学
本稿ではモダニスト(ジェイムス・ジョイスおよびT.S.エリオット)と1930年代詩人(W.H.オーデンとルイ・マクニース)における詩法、韻律システムと外界の関係を探った。それは次のような仮定に基づく。外界で大きな変化、革命的な変化が起きた場合には、偉大な詩人や小説家は、世界館を変容させ、詩法や小説の書き方を根本から変える。詩人の場合には詩法や音韻システムを変えるというものである。まずジョイスの定型詩、T.S.エリオットにおける自由詩と定型詩を分析し、その後にオーデンのスペイン内戦との関わり、マクニースのスペイン内戦の最終局面でのバルセローナ訪問と彼の『秋の日記』のスタイルをどう変えたかを具体的な詩行の押印パターンの変化に沿って論じた。
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 0543-3894
- CiNii Articles ID : 120005386982
- CiNii Books ID : AN00238892
- CiNii Research ID : 1010282257134312448