2010年
「ドイツ・ロマン主義オペラにみる魔力の系譜―「自然」と「超自然」の構図から―
『音楽文化研究』(聖徳大学大学院音楽文化研究科・聖徳大学音楽学部 音楽文化研究会)
- 巻
- 号
- 9
- 開始ページ
- 51
- 終了ページ
- 56
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(大学,研究機関等紀要)
ドイツ音楽史を踏まえながら、魔法、魔術、妖術などの「超自然」たる「魔力」が、「自然」という舞台背景といかなる関係を持っていたか検証した。モーツァルト、ホフマン、ヴェーバー、ヴァーグナーのオペラを考察した結果、それぞれは先行者のオペラに影響を受け、「自然」と「超自然」の構図を伝統として受け継いだが、そこにおける「神秘的」、「超自然的」という特徴の質的な変化は着実に進んでいたことが明らかになった。