講演・口頭発表等

核磁気共鳴法による核バーネット効果の観測

2014年秋季第75回応用物理学会学術講演会
  • 中堂 博之
  • ,
  • 小野 正雄
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  • 針井 一哉
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  • 松尾 衛
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  • 家田 淳一
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  • 春木 理恵*
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  • 岡安 悟
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  • 安岡 弘志
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  • 前川 禎通
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  • 齊藤 英治

開催年月日
2014年9月
記述言語
日本語
会議種別
開催地
札幌
国・地域
日本

物体の回転運動によって生じる磁場(バーネット磁場)を核磁気共鳴(NMR)法を用いて観測した。磁気共鳴法を用いてバーネット磁場を観測する際に重要なことは、回転する試料と同じ角速度で回転する座標系から磁気共鳴を観測することである。この理由は、試料だけを回転した場合には試料と信号検出部(NMRコイル)に相対運動があるためにドップラー効果が生じ、回転する物体中の本来のNMR周波数を測定できないからである。これを克服するために、ワイアレス共振回路技術を応用し、NMRコイルを試料と同じ角速度で回転する方法(コイル回転法)を考案した。測定には鋭い共鳴線が得られる非磁性、絶縁体中の$^7$Li(LiF), $^{19}$F(LiF), $^{23}$Na(NaCl), $^{115}$In(InP), $^{29}$Si(Si), $^{119}$Sn(SnO$_2$)を用いた。すべての核種において、回転数に比例してNMR共鳴線がシフトすることがわかった。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5048239