書籍等出版物

2015年3月

事例で学ぶ一般健診・特殊健診マニュアル 改訂第3版 血糖検査・尿検査(糖)、頸部エコー検査、微量アルブミン尿検査

  • 佐藤恭子
  • ,
  • 林朝茂

担当区分
共著
出版者・発行元
宇宙堂八木書店
総ページ数
270
担当ページ
41-46
記述言語
日本語
著書種別
学術書

一般健康診断、特殊健康診断、指導勧奨によるもの、企業独自の判断で実施しているものまで、事業者の安全配慮義務を果たすために行うべき健康診断を全て網羅している。産業保健専門職として就業措置において的確な判定ができるテキストであり、判断に迷う事例を提示し、健康診断の意義と限界を明らかにしている。また、根拠となる法、規則、通達を添付している。第2版発刊後の労働安全衛生法関連法規の改正に対応した。発がん物質の追加・改正、ストレスチェック制度も掲載した。労働安全衛生法平成26年改正に対応した最新版である。
A4版全270頁
編集:圓藤吟史、萩原聡
共著者:圓藤吟史、萩原聡、大家義則、恵美和幸、宮下和久、森岡郁晴、長谷川健、吉田秀樹、佐藤恭子、林朝茂、他32名

本人担当部分:「血糖検査・尿検査(糖)」p.41-46を共著
職域の健康診断で血糖値異常であった労働者の一連の経過に関しての産業医や事業者としての対応のポイントを解説した。日本糖尿病学会より「日常臨床及び特定健診・保健指導におけるHbA1c国際標準化の基本方針及びHbA1c表記の運用指針」が2012年1月に発表され、日常臨床では2012年4月1日よりHbA1cの値はNational Glycohemoglobin Standardization Program値を用い,当面の間,Japan Diabetes Society値も併記する点、糖尿病の診断手順の変更点、“血糖値とHbA1cが同一採血で糖尿病型を示すことが確認されれば、初回検査だけでも糖尿病と診断してよい。”となった点を改訂した。
共著者:佐藤恭子、林朝茂

本人担当部分:「頸部エコー」p.254-256を単著
頸部エコー検査に関するエビデンスとその意義、日本脳神経超音波学会・栓子検出と治療学会合同ガイドライン作成委員会の頸部血管超音波検査ガイドライン、早期動脈硬化研究会の見解をもとに検査の流れすなわち1)総頸動脈,内・外頸動脈,椎骨動脈を描出し,全体を観察する。2) max-IMTを計測、3)プラークの評価としてプラークの有無、4)狭窄の程度を測定する、5)血流速度を測定するなど、および用語、検査所見の読み方、事後措置を解説した。
著者:佐藤恭子

本人担当部分:「微量アルブミン尿検査」p. 256-257を共著
微量アルブミン尿検査は尿検査において,通常の試験紙法では蛋白が陽性に判定されない程度の,ごく微量なアルブミンを測定する検査である。尿中アルブミンは糸球体障害の指標であり,糖尿病性腎症の早期や糸球体腎炎等の腎疾患,高血圧症において出現し、心血管系疾患や脳卒中発症の危険因子と考えられている。検査対象者は一次健康診断における尿蛋白検査において疑陽性(±)または弱陽性(+)の所見があると診断された場合に限るとある。検査所見の読み方では日本における糖尿病早期腎症の診断基準を掲載、事後措置を解説した。
共著者:佐藤恭子、林朝茂