論文

査読有り 筆頭著者
2017年

積雪および融雪を勘案した灰色低地土リンゴ園における無機態窒素の浸透流出特性

農業農村工学会論文集
  • 遠藤 明
  • ,
  • 伊藤大雄
  • ,
  • 加藤 幸
  • ,
  • 加藤千尋
  • ,
  • 佐々木長市

305
2
開始ページ
I_221
終了ページ
I_231
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.11408/jsidre.85.I_221
出版者・発行元
公益社団法人 農業農村工学会

青森県津軽地域の灰色低地土リンゴ園を対象に, 積雪と融雪を勘案した上で, 土壌中の無機態窒素濃度の時空間的動態について有限要素法汎用ソルバーを用いることで数値解析的に把握し, 青森県内のリンゴ栽培における秋肥の必要性を検討した.NO3-Nの最大濃度を示す深さの進行速度(Δz/Δt)に着目したところ, 積雪による降水の地表面貯留と融雪を考慮した場合は100~130cm/monthであり, 考慮しない場合の20~26cm/monthと比較して4~5倍程度速いことが推定された.以上のことから, 環境保全の推進ならびに環境負荷低減の視点より, 冬期における土壌水分移動の重要性が数値計算によって定量されたことを受け, 春先における融雪水の浸透を勘案した上で, 土壌間隙水のNO3-Nの挙動や窒素収支に関する議論を行う必要性が示された.

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.11408/jsidre.85.I_221
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130006195424
ID情報
  • DOI : 10.11408/jsidre.85.I_221
  • CiNii Articles ID : 130006195424

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