共同研究・競争的資金等の研究課題

2020年4月 - 2023年3月

シングルセルシークエンスを用いたBCG不応性膀胱癌の解明

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
20K09549
体系的課題番号
JP20K09549
配分額
(総額)
3,510,000円
(直接経費)
2,700,000円
(間接経費)
810,000円

表在性膀胱癌に対するBCG膀胱内注入療法は、がんの再発・進展を予防する標準治療であるが、BCG治療後に再発したBCG抵抗性膀胱癌に対する有効な薬物治療は存在しない。BCG療法は主に免疫細胞を介して抗腫瘍効果を呈することが知られているが、その詳細な機序が複雑で未だ明らかではなく、従ってBCG抵抗性膀胱がんの詳細な分子機構が不明であることが障壁となっている。本研究ではBCG抵抗性膀胱癌を克服する新規アプローチとして腫瘍内不均一性(ITH)に着目、1細胞毎のトランスクリプトームを網羅的に解析するシングルセルRNAシークエンスを用いてBCG抵抗性膀胱癌のITHを解明し、BCG抵抗性に寄与する治療標的を1細胞レベルで明らかにすることを目的とした。
簡便な同種皮下腫瘍モデルやヒトがん細胞株およびヌードマウスを用いる患者腫瘍移植モデルではがんが本来有すし、BCGの標的である免疫細胞が存在する腫瘍微小環境が再現できない。腫瘍免疫微小環境をよりよく再現するために、独自に同種正所性膀胱がんマウスモデルを作成した。このマウスに対して実臨床に沿って経尿道的にBCGを注入(BCG治療群)およびPBSを注入した(対照群)。治療群および対照群マウスから腫瘍細胞および免疫細胞を1細胞毎に回収、シングルセルRNAシークエンスを行った。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20K09549
ID情報
  • 課題番号 : 20K09549
  • 体系的課題番号 : JP20K09549