共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年4月 - 2021年3月

平和を目指す日本語教育における内容言語統合型学習(CLIL)の効果検証と実践支援

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
18K00691
体系的課題番号
JP18K00691
配分額
(総額)
4,290,000円
(直接経費)
3,300,000円
(間接経費)
990,000円

CLILに基づいたPEACEプログラムを初中級から超級までの3コースをデザインし、実施した。初中級では、身近な「食」に焦点をあて、主に日々の食事から世界の食や環境に関する問題(E:Environment環境)について、中上級では、目を背けがちな「貧困」に焦点をあて、貧困のメカニズムや貧困解決を目指した活動(P:Poverty 貧困からの脱却)について、超級(母語話者を含む)では、主専攻である「教育」に焦点をあて、複言語環境で育つ子どもが直面している課題と支援策(E:Education教育)について取り上げた。各テーマ共、自分達との関わりについて知り、説明し、考え、発信する能力・技能(4C)を養うことを共通の目的とした。また、学習者の成果物、ポートフォリオ、担当教師や実習生による観察・レポート等を分析し、4Cを意識した活動を取り入れたのか、どのような取り組みを行ったのか、さらに授業実践に見られる課題や、受講者の学びがどのように深まったか、学習・教授プロセスを分析するし発表を行った。
また、CLIL 学習者の言語面、思考面の変化について,授業中のディスカッションの様子や発表の録画データ、成果物、授業後の振り返りおよびインタビュー、参与観察ノートから可視化して、分析した。特にトランスランゲージングに着目し、対話と思考がどのように深まったのかについて考察した。
さらに、教師の指導の介入(スキャフォールディングやフィードバック)の分析を行い、教師の役割について、考察した。
そして上記らの成果を国内外の学会等で研究発表を行い、論文を投稿した。
また、CLILの理論や実践について、講演や教師用のワークショップを行ったり、雑誌に特集を組んで、教師研修、啓蒙を行った。CLIL教材の開発も進めている。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-18K00691
ID情報
  • 課題番号 : 18K00691
  • 体系的課題番号 : JP18K00691