論文

査読有り 筆頭著者 責任著者
2012年12月

誤嚥性肺炎患者と非誤嚥性肺炎患者の唾液分泌量と日内リズムの相違:──唾液湿潤度での検討──

日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
  • 井元 淳
  • ,
  • 甲斐 尚仁
  • ,
  • 真名子 さおり
  • ,
  • 片山 亜有
  • ,
  • 新貝 和也
  • ,
  • 千住 秀明

22
3
開始ページ
385
終了ページ
390
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.15032/jsrcr.22.3_385
出版者・発行元
一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会

本研究では,誤嚥性肺炎発症の因子を考察し,その予防や発症後のアプローチの検討を行うため,誤嚥性肺炎患者と非誤嚥性肺炎患者の唾液分泌量と日内リズムについて明らかにすることを目的とした.対象は誤嚥性肺炎で入院となった10名(誤嚥群)と,その他の疾患で入院となった10名(非誤嚥群)の計20名(年齢87.9±7.9歳)であった.方法として唾液分泌量,摂食・嚥下能力,食事の種類,身体活動性などを評価した.その結果,誤嚥群では摂食・嚥下能力とともに身体活動性が低いことで誤嚥性肺炎のリスクが高まっていた.また唾液分泌量の日内リズムでは夜間の唾液分泌量は両群とも低下していた.以上の結果から,誤嚥群では口腔環境の不良による肺炎発症のリスクを高めていることが示唆された.本研究によって,肺炎の発症を予防するためには,唾液分泌量の増量と睡眠前の口腔ケアなどによる口腔環境の改善を図ることの重要性が示された.

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.15032/jsrcr.22.3_385
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130005147873
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA1219409X
URL
http://id.ndl.go.jp/bib/024761326
Jamas Url
http://search.jamas.or.jp/link/ui/2013282350
ID情報
  • DOI : 10.15032/jsrcr.22.3_385
  • ISSN : 1881-7319
  • CiNii Articles ID : 130005147873
  • CiNii Books ID : AA1219409X

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