2018年 - 2020年
足底部への選択的注意が歩行動作にもたらす運動学・運動力学的効果の解明
日本学術振興会 文部科学省科学研究費 研究活動スタート支援
足底の特定部位への感覚入力が歩行動作へ与える影響について検証を進めている。本研究における手法として、足底の特定位置に直径5mm、高さ3mm程度の半球型突起を直接貼付し突起部位を踏むよう歩行を指示することで意識的な荷重位置ならびに移動方向の制御を促し、動作パターンを修正する手法を用いている。
今年度の検証では、足底への感覚入力部位の違いが及ぼす体幹加速度変化とその移動量に及ぼす影響について調査した。条件設定として、突起を何も貼付しないで歩行する条件(コントロール条件)に加え、踵の後外側に突起を貼付する条件(踵条件)と母趾球部に突起を貼付する条件(母趾球条件)の計3条件とした。
結果、コントロール条件での歩行と比較し、踵条件と母趾球条件において前後、左右、上下方向それぞれでの体幹移動量が有意に増大した。また、母趾球条件と比較し踵条件で左右方向への移動量、踵条件と比較し母趾球条件で前後および上下方向への移動量が有意に増大した。突起位置の違いにより歩行時の体幹移動量の変化が生じたことは、足底感覚として付与されたピンポイント位置の突起へ的確に荷重するため、下肢を能動的にコントロールし他結果による影響と考える。
特定部位への知覚と荷重が対象者の姿勢制御に変化をもたらすことは、体幹機能障害に対する新たなアプローチ手法としての臨床応用としての可能性を示唆する結果となった。
今年度の検証では、足底への感覚入力部位の違いが及ぼす体幹加速度変化とその移動量に及ぼす影響について調査した。条件設定として、突起を何も貼付しないで歩行する条件(コントロール条件)に加え、踵の後外側に突起を貼付する条件(踵条件)と母趾球部に突起を貼付する条件(母趾球条件)の計3条件とした。
結果、コントロール条件での歩行と比較し、踵条件と母趾球条件において前後、左右、上下方向それぞれでの体幹移動量が有意に増大した。また、母趾球条件と比較し踵条件で左右方向への移動量、踵条件と比較し母趾球条件で前後および上下方向への移動量が有意に増大した。突起位置の違いにより歩行時の体幹移動量の変化が生じたことは、足底感覚として付与されたピンポイント位置の突起へ的確に荷重するため、下肢を能動的にコントロールし他結果による影響と考える。
特定部位への知覚と荷重が対象者の姿勢制御に変化をもたらすことは、体幹機能障害に対する新たなアプローチ手法としての臨床応用としての可能性を示唆する結果となった。
- ID情報
-
- 課題番号 : 19K21513
- 体系的課題番号 : JP19K21513