2018年10月
早期の異物摘出により良好な転機をたどった外傷性顔面神経麻痺の1例
Skin Surgery
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- 巻
- 27
- 号
- 3
- 開始ページ
- 133
- 終了ページ
- 137
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 日本臨床皮膚外科学会
私たちは比較的大きな異物により顔面神経麻痺を生じ、手術により良好に回復した症例を経験したので報告する。症例は20歳代後半の男性で、墜落外傷により受傷した。柳原40点法で8点と右顔面神経完全麻痺を認めた。全身麻酔下に異物の摘出を行った。顔面神経は肉眼的には断裂しておらず、異物刺入時の伸展刺激と残存異物による圧迫が麻痺の原因と考えられた。術後6ヵ月で柳原法36点まで回復を認めた。外傷性顔面神経麻痺は比較的予後不良とされているが、本症例では迅速な原因除去により良好な転機をたどった。木片異物はCT画像上見落とされることがあり、外傷診療に当たっては注意が必要である。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 0918-9688
- 医中誌Web ID : SB07420002
- J-Global ID : 201802214758114598