J-PARCにおけるK中間子原子核の研究
Strong QCD from Hadron Structure Experiments 2019; The Pre-workshop Reimei Symposium
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- 開催年月日
- 2019年11月
- 記述言語
- 英語
- 会議種別
K中間子原子核とは、反K中間子と原子核の強い相互作用による束縛状態であり、2002年の赤石・山崎による理論予想以降、活発に研究が進められている。J-PARCでは、最も単純なK中間子原子核K-pp核の探索が実施された(E15実験, 27実験)。E15実験では$^{3}$He($K^{-}, \Lambda p)n$反応が、E27実験では$d(\pi^{+},K^{+})$反応が用いられ、それぞれの実験から、K-pp核と考えられる信号が見つかっている。また、更にE05実験のバイプロダクト測定として、$^{12}$C($K^{-}, p$)反応を用いた解析結果から、反K中間子と原子核間の相互作用が求められ、更に、深い束縛領域に過剰事象が見つかった。これらのJ-PARCでの結果を網羅的に説明すると共に、今後のK中間子原子核研究の展望を説明する。