共同研究・競争的資金等の研究課題

2019年4月 - 2020年3月

Tumor-suppressor microRNA導入組換え腫瘍溶解性ウイルスの抗腫瘍効果

緑風会  一般財団法人緑風会教育研究奨励賞(若手研究者助成金)  

配分額
(直接経費)
200,000円

悪性腫瘍細胞のみで選択的に複製、増殖する腫瘍溶解性ウイルスは従来の化学療法、放射線療法などど交差耐性のない高い抗腫瘍効果が期待されている。当科ではこれまで腫瘍溶解性ウイルスの1つであるvesicular stomatitis virus (VSV)が骨肉腫へのターゲティング性を有し、骨肉腫マウスモデルにて抗腫瘍効果、転移抑制効果があることを示してきた。 一方、癌関連microRNA(以下miRNA)、特にtumor-suppressor miRNAは新しい癌治療候補として注目されている。 本研究ではVSVにtumor-suppressor miRNAを遺伝子導入した組換え腫瘍溶解性VSV-miRNAを作成し、in vitroにてさらに高い抗腫瘍効果を得られるか検討する。1. 各種骨肉腫細胞(LM-8,Saos-2,MG63,HOS,143B)及び正常細胞(mesenchymal stem cells: MSCs)を用いRT-PCRを施行し、miRNAの発現量を比較検討する。2. 組換え腫瘍溶解性ウイルス(VSV-miRNA)をreverse genetics法にて作成し、骨肉腫細胞(LM-8,Saos-2,MG63,HOS,143B)及びMSCに感染させ、miRNAの発現量、抗腫瘍効果を比較する。3. 抗腫瘍効果についてはコントロールとしてVSV、生食投与群と比較検討する。