2018年4月 - 2023年3月
J-PARC大強度中間子ビームとTPC検出器によるバリオンとダイバリオンの研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(A) 基盤研究(A)
Hダイバリオン実験については、J-PARCハドロン実験施設のK1.8ビームラインにおいて2021年度初めに実験が行われる可能性が高くなった。従って本年度はHダイバリオン実験の検出器の製作をほぼ完了した。
Hダイバリオン実験の陽子バックグラウンド除去のための水チェレンコフ検出器については試験機をコリア大と共同で製作し、R1年10月に東北大学ELPHにおいてビーム試験を行い、その性能評価を行った。その結果、シミュレーション計算と同様の光電子数、検出効率を達成した。更に、コリア大において実機の製作を開始するとともに、光電子増倍管を購入した。
Hダイバリオン実験とN*実験で共通に使用するTPCホドスコープについては、試験機の開発を完了し、高時間分解能を達成し、さらに実機用のアンプを開発した。実機用のシンチレーターの加工も完了した。
TPCについてはGEMのたわみを抑制することによって、放電率を抑制し、安定性を向上することができた。この成果を踏まえて令和2年度に予定していたTPCの高電圧の制御の効率化と電極パッド上の信号ノイズのため、低ノイズの高電圧電源を予算の前倒し申請を行って、購入した。
水チェレンコフ検出器試験機とTPC実機は令和2年2月に予定されていたJ-PARCハドロン実験施設におけるE40実験期間中のビーム試験のため、同実験エリアに設置した。しかし、J-PARCハドロンビームの運転開始が5月以降に延期されたため、その試験は年度内に行うことができなかった。
Hダイバリオン実験の陽子バックグラウンド除去のための水チェレンコフ検出器については試験機をコリア大と共同で製作し、R1年10月に東北大学ELPHにおいてビーム試験を行い、その性能評価を行った。その結果、シミュレーション計算と同様の光電子数、検出効率を達成した。更に、コリア大において実機の製作を開始するとともに、光電子増倍管を購入した。
Hダイバリオン実験とN*実験で共通に使用するTPCホドスコープについては、試験機の開発を完了し、高時間分解能を達成し、さらに実機用のアンプを開発した。実機用のシンチレーターの加工も完了した。
TPCについてはGEMのたわみを抑制することによって、放電率を抑制し、安定性を向上することができた。この成果を踏まえて令和2年度に予定していたTPCの高電圧の制御の効率化と電極パッド上の信号ノイズのため、低ノイズの高電圧電源を予算の前倒し申請を行って、購入した。
水チェレンコフ検出器試験機とTPC実機は令和2年2月に予定されていたJ-PARCハドロン実験施設におけるE40実験期間中のビーム試験のため、同実験エリアに設置した。しかし、J-PARCハドロンビームの運転開始が5月以降に延期されたため、その試験は年度内に行うことができなかった。
- ID情報
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- 課題番号 : 18H03706
- 体系的課題番号 : JP18H03706