2012年3月
副腎転移巣から出血をきたした肺癌と胃癌の重複癌の1例
新潟医学会雑誌
- 巻
- 126
- 号
- 3
- 開始ページ
- 155
- 終了ページ
- 160
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 新潟医学会
症例は60歳、男性。2008年8月より湿性咳嗽が出現した。10月のCTで左肺上葉に45mm大の腫瘤影と両側肺門・縦隔・噴門部・傍大動脈リンパ節の腫大を認めた。気管支鏡検査、上部消化管内視鏡検査により、非小細胞肺癌、胃癌の同時重複癌と診断した。全身化学療法を施行したが徐々に原病は進行し、2009年7月1日のCTでは新たに両側副腎転移巣を認めた。2009年7月24日から腹痛、7月28日から発熱が出現した。7月29日のCTで右副腎転移巣の著明な増大、内部に高濃度域を認め、副腎出血と診断した。悪性腫瘍の副腎転移巣から出血を来す症例は稀であり、文献的考察を加え報告する。(著者抄録)
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 0029-0440
- 医中誌Web ID : 2012333990
- CiNii Articles ID : 40019412656
- CiNii Books ID : AN00182415