Papers

Dec 15, 2018

Study on Editing Method to Improve Speech Intelligibility Based on Speech Perception Characteristics of Elderly People

Journal of Japan Society for Fuzzy Theory and Intelligent Informatics
  • Nishimura Ryota
  • ,
  • Nagao Takumi
  • ,
  • Ichimanda Ayato
  • ,
  • Kitaoka Norihide

Volume
Vol.30
Number
No.6
First page
840
Last page
845
Language
Japanese
Publishing type
Research paper (scientific journal)
DOI
10.3156/jsoft.30.6_840

近年の超高齢社会において,高齢者の加齢に伴う聴覚機能の低下が問題視されている.聴覚機能が低下すると,会話に よるコミュニケーションにも支障をきたす.近年は,音声対話システムを利用した高齢者サポートシステムなどの開発も 行われているが,このようなシステムで用いられる合成音声は高齢者にとっては聞き取りにくいものである.そこで本研 究では,まず高齢者に音声の聴取実験を行ってもらい,その結果から聴覚特性の分析を行った.聴取実験では,単語了解 度試験を行い,音素単位(子音部,母音部)での識別率を求めた.その結果,摩擦音,破擦音,破裂音同士での異聴が多 かった.この結果を受けて,我々は音声に対して高齢者の聴覚特性に基づいた子音強調加工を施し,高齢者にとって聞き 取りやすい音声を作成することができるかを調査した.音声加工は,特に異聴が多かった /k/,/s/,/t/,/h/,/ky/,/sy/,/ch/ の音素に対して行った.具体的な加工法としては,子音部の振幅を原音声比 400% で増幅させるものである.加工音声の 評価実験では,単語了解度試験による聴取実験を行った被験者と同じ被験者に聴取実験を行ってもらい,得られた聞き取 り結果の正答率の比較を行った.結果,いくつかの音素においては,音声を加工することで正答率が上昇した.

Link information
DOI
https://doi.org/10.3156/jsoft.30.6_840
URL
https://web.db.tokushima-u.ac.jp/cgi-bin/edb_browse?EID=348524
ID information
  • DOI : 10.3156/jsoft.30.6_840
  • ISSN : 1881-7203

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