論文

査読有り
2019年4月

大学生の献血意識を踏まえた啓発方法の検討 献血経験の有無に着目して

日本地域看護学会誌
  • 眞壁 美香
  • ,
  • 大川 聡子
  • ,
  • 安本 理抄
  • ,
  • 根来 佐由美
  • ,
  • 上野 昌江

22
1
開始ページ
43
終了ページ
50
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(一社)日本地域看護学会

目的:少子高齢化や若年層の献血意識の低下による献血者数の減少を改善するため、大学生の献血行動の実態と献血経験有無別にみた献血への意識を明らかにし、地域において有効な若年層の献血啓発方法について検討する。方法:A県内の3大学の学生を対象に無記名自記式質問紙調査を行った。調査内容を献血経験有無別に分類し、χ2検定およびFisherの直接確率検定を行った。結果:1,079人に調査票を配布し、有効回答数は878人(81.4%)であった。対象者の平均年齢は19.4±1.65歳、献血経験のある者は124人(14.1%)で、初回献血年齢は18.3±1.79歳であった。献血経験者は友人を中心に献血を勧奨していた。献血した理由は「自分の血液がだれかの役に立ってほしいから」が60.5%ともっとも多く、「友人に誘われたから」は22.6%であった。献血未経験者の献血を敬遠する理由は、「恐怖心」「何となく不安」「時間がかかる」が多かった。考察:献血経験者は友人に献血を勧奨しており、献血理由に友人からの勧誘を挙げた者もいたことから、友人同士で誘い合うことの有効性が示唆された。若年層への献血推進には、教育機関等と連携して献血に関心のある若者が中心となり献血を広げられるような体制を整え、献血や啓発活動を通して、若年層の健康づくりに働きかけ、助け合う共助の精神を育むことが必要である。(著者抄録)

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  • ISSN : 1346-9657
  • 医中誌Web ID : 2019265282

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