2009年7月
銅鐸と銅戈が出土した長野県柳沢遺跡の埋蔵環境
日本文化財科学会第26回大会研究発表要旨集
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- 開始ページ
- 108
- 終了ページ
- 109
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
長野県中野市の柳沢遺跡から、弥生時代の銅戈及び銅鐸が出土した。これらの遺物が同時に出土した事例は東日本で初めてであり、考古学的にも重要な発見である。遺物の良好な保存状態の要因を把握するため、埋蔵条件として、土壌及び水質を分析した。また、遺物由来の金属成分である銅,鉛,錫等について、土壌中への溶出挙動を調査した。その結果、遺物の保存状態が埋蔵環境に依存することが確認できた。また、銅及び鉛は、埋納坑から2m離れた場所まで移動していることが確認できた。