論文

査読有り
2016年10月

核熱を用いない炉心冷却喪失試験における炉容器冷却設備の局所的な温度上昇に対する対策の研究

Journal of Nuclear Engineering and Radiation Science
  • 小野 正人
  • ,
  • 清水 厚志
  • ,
  • 近藤 誠
  • ,
  • 島崎 洋祐
  • ,
  • 篠原 正憲
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  • 栃尾 大輔
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  • 飯垣 和彦
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  • 中川 繁昭
  • ,
  • 高田 昌二
  • ,
  • 沢 和弘

2
4
開始ページ
044502\_1
終了ページ
044502\_4
記述言語
英語
掲載種別
DOI
10.1115/1.4032478

HTTRを用いた炉心冷却喪失試験は、物理現象の効果によってシビアアクシデントを起こさない固有の安全性を有する高温ガス炉を研究する安全評価コードの検証のため、制御棒を挿入せず、炉容器冷却設備を停止して炉心冷却を喪失させるものである。炉容器冷却設備は熱放射や熱伝達によって高温となった原子炉圧力容器を冷却することにより原子炉の残留熱や崩壊熱を除去するものである。試験では、原子炉の安全性は維持されるものの、炉容器冷却設備の熱反射板による水冷管の冷却効果が届かない箇所の局所的な温度が長期使用の観点から制限値を上回ると考えられる。試験は炉容器冷却設備を停止し核熱を用いずガス循環機による入熱のみで実施され、その結果、最高使用温度より十分低い温度ではあるが局所的に温度の高い箇所を特定し、冷却水の自然循環の冷却効果に十分な効果は無く、冷却管の温度を1$^{\circ}$C下げるのみであることを見出した。そして、HTTRの再稼働後にすぐに実施される炉心冷却喪失試験に向けた新しく適切で安全な手順を確立した。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.1115/1.4032478
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5052928
ID情報
  • DOI : 10.1115/1.4032478
  • ISSN : 2332-8975

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