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Dec, 2007

【炎症性腸疾患の治療をどう行うか QOLからみた治療法の選び方】潰瘍性大腸炎 薬物療法を選択する時(5-ASA/ステロイド/免疫抑制剤など)

消化器の臨床
  • 山形 和史
  • ,
  • 石黒 陽
  • ,
  • 櫻庭 裕丈
  • ,
  • 川口 章吾
  • ,
  • 佐藤 裕紀
  • ,
  • 福田 眞作
  • ,
  • 棟方 昭博

Volume
10
Number
6
First page
565
Last page
572
Language
Japanese
Publishing type
Publisher
(株)ヴァンメディカル

潰瘍性大腸炎の重症度や経過は多彩であり、内科治療は個々の症例に応じたきめ細かい療法が求められる。また、治療の目標は、急性期の炎症を速やかに緩解へ導き、再燃を防止し、患者のQOLを高めることである。潰瘍性大腸炎の薬物療法は、厚生労働省の難治性炎症性腸管障害研究班で改訂された治療指針案に基づいて行われており、当科でもこれに準じた治療方針で行っている。近年の薬物療法の新たな変遷として、難治例の治療指針の追加、経口5-ASA(ペンタサ)錠の用量の変更、各種注腸剤の治療指針への導入、免疫抑制剤による緩解維持の確立などが挙げられ、本症の薬物療法は病態に応じた治療法の組み合わせにより成績が向上しており、本症の予後はさらに改善するものと思われる。(著者抄録)

ID information
  • ISSN : 1344-3070
  • ISBN : 9784860924300
  • Ichushi Web ID : 2008106390

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