2003年 - 2004年
遺伝子工学的手法による脳機能の可視化
文部科学省 科学研究費補助金(若手研究(A)) 若手研究(A)
- 資金種別
- 競争的資金
記憶、学習、情動などの脳の高次機能では、遺伝子の発現調節が、重要な役割を果たしている。神経細胞における遺伝子の発現変化を、遺伝子工学的手法を用いて可視化することを試みた。さまざまな脳機能に伴って誘導されることの知られている遺伝子、c-fos、Arc、zif268のプロモーターを用いて、これらの遺伝子の転写調節の変化を高感度でモニタリングできる系の開発を行った。これらのプロモーターにレポーターとして、短時間半減期型のルシフェラーゼ(ルシフェラーゼに蛋白分解促進配列やmRNA分解促進配列を付け、ダイナミックな反応性を示すように改良したもの)をつないだコンストラクトを作成した。これらのコンストラクトを、初代培養したラット海馬神経細胞に導入し、発光を経時的に観測することで転写レベルの変化をリアルタイムに観察できる系を開発した。また、記憶、学習に重要なNMDA受容体やMAPキナーゼの活性化に対応して反応することが知られている、serum respon
- リンク情報