2016年4月 - 2020年3月
アイ・トラッキング(視線追尾)を用いた新しい認知症検出技術の開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
認知症は、その前段階であるMCI(軽度認知障害)を経て治療・ケアが施行されなければ、不可逆に症状は進行していく疾患である。本研究では、ごく初期のMCIを検出し早期治療に繋げ、認知症の発症を抑制することを最終目的とした。検出の方法は初期MCIでは短期記憶障害が先行することに着目し、3-7語の記憶・遅延再生を施行し、アイトラッキング(視点計測装置)を用いて健常高齢者29名(77.5 ± 5.1 歳)を被検者とし、視点散布度(ちらばり)を計測・検討した。その結果記憶する単語数が増えるほど(記憶負荷の増大)、再生時の視点散布度が大きい傾向にあり、MCI患者では健常者よりも散布度が大きい傾向にあった。
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- 課題番号 : 16K09082
- 体系的課題番号 : JP16K09082