2020年4月 - 2023年3月
妊娠中受動喫煙曝露が発育遅延を介して生後発育に及ぼす影響:遺伝環境相互作用の解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
妊娠中(胎児期)から生後早期の環境要因が、成人期の非感染性疾患(Non-communicable diseases; NCDs)のリスクに影響を及ぼすというDevelopmental origins of health and disease(DOHaD)学説が注目されている。胎児発育遅延の一つの要因に妊婦の受動喫煙曝露がある。これはSmall-for-gestational-age(SGA)及び低出生体重に対する危険因子の一つである。既に妊婦の受動喫煙曝露がSGA及び低出生体重のリスク増加に影響し、そしてSGA及び低出生体重児が生後発育に影響することも報告されている。しかし、妊娠中の受動喫煙曝露が発育遅延を介して生後発育に及ぼす影響に関して、遺伝環境相互作用を含めた研究知見は限られている。そこで本研究の目的は、妊娠中の受動喫煙曝露が発育遅延を介して学童期までの発育に影響を及ぼすかを、遺伝環境相互作用も含めて解明することである。
2021年度は、2020年度に引き続き出生前向きコホート研究に参加する母児の遺伝子多型を解析した。次年度(2022年度)は、今年度に出来なかった残りの遺伝子多型解析を引き続き実施する。遺伝子多型解析を終了した後、胎児期の母の受動喫煙と母児の遺伝子多型が児のSGAを介して学童期までの発育に影響を及ぼすかについて、遺伝環境相互作用を含めて検討する。
2021年度は、2020年度に引き続き出生前向きコホート研究に参加する母児の遺伝子多型を解析した。次年度(2022年度)は、今年度に出来なかった残りの遺伝子多型解析を引き続き実施する。遺伝子多型解析を終了した後、胎児期の母の受動喫煙と母児の遺伝子多型が児のSGAを介して学童期までの発育に影響を及ぼすかについて、遺伝環境相互作用を含めて検討する。
- ID情報
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- 課題番号 : 20K10445
- 体系的課題番号 : JP20K10445