2017年11月
強磁場下でのアブレーティブ・レイリー・テイラー不安定性の成長
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(その他学術会議資料等)
アブレーションのような境界面を横切る流れが存在する状況における磁気レイリー・テイラー不安定性は,宇宙で起きる流体不安定性と深く関わっているのみならず,核融合点火の実現に不可欠な流体不安定性の制御にも繋がるが,実験データが不足しており定量的な理解に至っていない.強磁場下においては境界面の凹凸の振幅の増大に伴って,磁力線の圧縮及び引き延ばしが起こるため,電子熱伝導が空間的に不均一になる.本研究では,空間的に一様な200Tの磁場中で,初期に擾乱を印加したプラスチック平板を加速し,磁気レイリー・テイラー不安定性によって,波長30µm,60µm,100µmの正弦波擾乱を成長させた.擾乱の波長が短いほど擾乱の成長率に磁場の効果が顕著に出ることを,実験とシミュレーションの双方で明らかにした.本発表では実験とシミュレーションの詳細及び,構築したモデルについて議論を行う.