2019年4月 - 2022年3月
ゼブラフィッシュ異種移植モデルによる乳がん転移初期に起こる遺伝子発現変動の解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
現在までの解析かMib1発現レベルとがん患者の予後に関連性があることも推察されている。doxycycline(dox)依存的にMib1をノックダウンできる乳がん細胞(MDA-MB231)とゼブラフィッシュ胚を用いた異種移植モデルを利用した解析より、in vitroにおいてはMIB1発現低下により乳がん細胞の増殖が抑制されたが、in vivoにおいてはMIB1発現低下により乳がん細胞の増殖が亢進されることが示された。この結果より生体内環境におけるMIB1発現低下が乳がんの増殖を惹起することが示唆された。現在Mib1イントラクトームデータベース解析より、細胞増殖制御に関わるMib1基質候補を選定し、CRISPR/Cas9によるノックダウンを試みている。
またグリオーマ由来の培養細胞(U-87MG)を用いた解析ではMib1ノックダウンがpolo-like kinase 1(PLK1)阻害剤の感受性を低下させることを見出した。PLK1はMib1の基質候補の一つであり、Mib1依存的なユビキチン化がPLK1の安定性や機能制御に関わっていることが推察される。現在生化学的な解析を進めている。またグリオーマをゼブラフィッシュ胚の脳へ移植すると、ゼブラフィッシュの刺激に対する行動に影響を与えることが示された。コントロールの培養細胞の異種移植では行動に影響は見られなかった。そこでグリオーマにより周囲の神経細胞の興奮が惹起されているかGCaMPを用いた解析を試みている。
またグリオーマ由来の培養細胞(U-87MG)を用いた解析ではMib1ノックダウンがpolo-like kinase 1(PLK1)阻害剤の感受性を低下させることを見出した。PLK1はMib1の基質候補の一つであり、Mib1依存的なユビキチン化がPLK1の安定性や機能制御に関わっていることが推察される。現在生化学的な解析を進めている。またグリオーマをゼブラフィッシュ胚の脳へ移植すると、ゼブラフィッシュの刺激に対する行動に影響を与えることが示された。コントロールの培養細胞の異種移植では行動に影響は見られなかった。そこでグリオーマにより周囲の神経細胞の興奮が惹起されているかGCaMPを用いた解析を試みている。
- ID情報
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- 課題番号 : 19K06454
- 体系的課題番号 : JP19K06454