共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年4月 - 2020年3月

液体粘性知覚の神経メカニズムの解明

日本学術振興会  科学研究費助成事業 新学術領域研究(研究領域提案型)  新学術領域研究(研究領域提案型)

課題番号
18H05016
体系的課題番号
JP18H05016
担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
8,840,000円
(直接経費)
6,800,000円
(間接経費)
2,040,000円
資金種別
競争的資金

高次視覚皮質領野であるMT野/FST野から記録を行い、運動情報が空間的にどのように統合されていくかを調べる実験を複雑運動刺激を用いて行った。
運動ベクトルの空間連続性を液体らしさのパラメータに用い、運動ベクトルの平均の運動方向との2軸の刺激空間での応答特性を調べた結果、MT野神経細胞は運動ベクトルの空間連続性には選択性を持たず運動方向のみに選択性を示す細胞だけでなく、両刺激パラメータに選択性を示す細胞が存在することが明らかになった。それに対し、FST野にはMT野に存在した細胞に加え、運動方向に対しては選択性が低いが運動ベクトルの空間連続性に選択性を示す細胞が存在した。FST野はMT野からの強い投射を受けていることから、MT野からFST野への経路で段階的に運動情報の空間統合が起こっていることが示唆される。
このような特性の細胞の受容野特性を明らかにするために、複雑運動刺激とFST野神経細胞活動の相関を計算することでFST野の視覚運動―空間の高次受容野特性を計測した。その結果、FST野細胞は受容野内には複数の運動方向選択性を示す内部構造が存在することが明らかになった。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PUBLICLY-18H05016
ID情報
  • 課題番号 : 18H05016
  • 体系的課題番号 : JP18H05016