2011年 - 2013年
濾胞性リンパ腫の高悪性度化に関る分子病理学的機序と予測因子
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
濾胞性リンパ腫の高悪性度化に関して、濾胞樹状細胞に着目して解析を行った。高悪性度化をほとんど起こさない十二指腸濾胞性リンパ腫ではこれらの欠如が目立つのに対し、節性濾胞性リンパ腫では約90%で樹状細胞のmeshworkがみられた。また、十二指腸濾胞性リンパ腫ではmemoryB細胞への分化が見られ、高悪性度化に細胞起源が関与する可能性が示唆された。(Mod Pathol 2013) また、網羅的な遺伝子発現解析では、節性濾胞性リンパ腫は十二指腸のものと異なる遺伝子学的な特徴がみられ、その中でもサイトカイン関連分子、接着分子が重要な因子と考えられた。(Cancer Sci 2014)
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- 課題番号 : 23590398
- 体系的課題番号 : JP23590398