2006年 - 2007年
コンディショナルCdc42ノックアウトを用いた神経回路形成・シナプス可塑性の研究
文部科学省 科学研究費補助金(基盤研究(B)) 基盤研究(B)
RhoファミリーGTPase Cdc42が制御するアクチン細胞骨格の再構成がシナプス形成・維持、シナプス可塑性、運動学習等でどのような役割を果たしているかをin vivoで検討するため、神経細胞特異的Cdc42ノックアウトマウス(KO)の作製・解析を計画し、以下の実績を得た。
1.終脳特異的Cdc42 KO
floxed-Cdc42マウスをES細胞を用いたジーンターゲッティング法により作製し、Emx1-Creマウスと交配、大脳皮質・海馬・嗅球特異的にCdc42を欠損するcdc42(flox/flox); Emx1(cre/+)を作製した。この終脳特異的Cdc42 KOの大脳皮質ではCdc42タンパク質の発現が減少しており、コントロールマウスと比較し低体重であった。また、大脳皮質が肥厚しており、反体側の大脳皮質・線条体・視床への軸索投射が著しく乱れていた。また、海馬の萎縮が観察された。これらの結果から、Cdc42は終脳の形態形成や神経回路形成に極めて重要であることが示唆された。
2.小脳プルキンエ細胞特異的Cdc42 KO
floxed-Cdc42マウスとL7-Creマウスを交配することによって、小脳プルキンエ細胞特異的にCdc42を欠損するcdc42(flox/flox); L7(cre/+)を作製した。cdc42(flox/flox); L7(cre/+)は明らかな.小脳失...
1.終脳特異的Cdc42 KO
floxed-Cdc42マウスをES細胞を用いたジーンターゲッティング法により作製し、Emx1-Creマウスと交配、大脳皮質・海馬・嗅球特異的にCdc42を欠損するcdc42(flox/flox); Emx1(cre/+)を作製した。この終脳特異的Cdc42 KOの大脳皮質ではCdc42タンパク質の発現が減少しており、コントロールマウスと比較し低体重であった。また、大脳皮質が肥厚しており、反体側の大脳皮質・線条体・視床への軸索投射が著しく乱れていた。また、海馬の萎縮が観察された。これらの結果から、Cdc42は終脳の形態形成や神経回路形成に極めて重要であることが示唆された。
2.小脳プルキンエ細胞特異的Cdc42 KO
floxed-Cdc42マウスとL7-Creマウスを交配することによって、小脳プルキンエ細胞特異的にCdc42を欠損するcdc42(flox/flox); L7(cre/+)を作製した。cdc42(flox/flox); L7(cre/+)は明らかな.小脳失...
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- ID情報
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- 課題番号 : 18300106
- 体系的課題番号 : JP18300106