MISC

2005年12月

【GIST(gastrointestinal stromal tumor)の診療】GIST治療の実際 症例提示 GISTに対する薬物療法の著効例

消化器の臨床
  • 神田 達夫
  • ,
  • 間島 寧興
  • ,
  • 石川 卓
  • ,
  • 廣田 誠一
  • ,
  • 松木 淳
  • ,
  • 小向 慎太郎
  • ,
  • 畠山 勝義

8
6
開始ページ
699
終了ページ
704
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(株)ヴァンメディカル

メシル酸イマチニブが著効した小腸GISTの1例を報告する.症例は59歳の女性.CT上,腹腔内を占める巨大な腫瘍が認められ,開腹生検によりKIT陽性GISTと診断された.メシル酸イマチニブ(400mg/日)の内服が開始され,1ヵ月で腫瘍は骨盤腔に限局した.しかし,その後の変化が乏しく,第301病日に遺残腫瘍の切除が行われた.少数の腹膜転移とともに腫瘍は完全切除された.腫瘍は病理組織学的に壊死部と充実部よりなり,充実部にはKIT陽性の腫瘍細胞が生残していた.術後はメシル酸イマチニブ治療を再開し,術後1年3ヵ月の現在,無再発生存中である(著者抄録)

ID情報
  • ISSN : 1344-3070
  • 医中誌Web ID : 2006093284

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