世界各地の土着建築の体系的な紹介を通して住居の本質を考える手がかりを提示した。執筆を担当した「北アメリカ：クレオール住居」では、それまで我が国ではあまり紹介される機会のなかった北アメリカにおける土着建築のうち、移民の影響が顕著に見られるルイジアナのクレオール住居を取り扱った。クレオールという呼称は、ヨーロッパから持ち込まれた建築様式と奴隷と共に伝わったアフリカや西インド諸島における建築様式の融合に由来することに言及した。［執筆担当］第７章６節：クレオール住居 pp.308,309