2020年
国際連合による事業化プロセスから見る丹下健三「ルンビニ開発計画」:1972年マスタープラン大綱完成まで
都市計画論文集
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- 巻
- 55
- 号
- 3
- 開始ページ
- 1304
- 終了ページ
- 1309
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.11361/journalcpij.55.1304
- 出版者・発行元
- 公益社団法人 日本都市計画学会
<p>丹下健三が、当時のウ・タント国連事務総長から直々に釈迦生誕の地ルンビニの荒廃を聞き、この「聖地を永久に残すためのプラン」を依頼されたのは1969年であった。半世紀前に描かれたプランが、今もなお実現に向けて工事が進む一方で、近年では約17km東に位置するバイラワ空港の国際空港化工事が進み、周辺では幹線道路の拡幅と、大規模工場やホテル建設が進む。丹下プランの内部でも、当時描かれていない大規模ホールの建設や、各国から寄贈された仏像の建立等、統制のない変化が著しい状況にある。本稿は、国際連合が事業化を模索した初動期を対象に、丹下プラン完成までの一連の事業化プロセスから、具体的に明示された空間計画に着目して丹下プランの位置付けを明らかにし、そこから丹下プランの全体枠組みに対する計画意図を捉えることを目的とする。</p>
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.11361/journalcpij.55.1304
- ISSN : 0916-0647
- CiNii Articles ID : 130007930043