2003年5月15日
吹雪の風洞実験について
雪氷
- 巻
- 65
- 号
- 3
- 開始ページ
- 279
- 終了ページ
- 285
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.5331/seppyo.65.279
- 出版者・発行元
- The Japanese Society of Snow and Ice
吹雪の風洞実験は,環境条件の設定や再現性,さまざまな模型を手軽に使用できる点などにおいて,野外観測に優っている.本稿では,風洞実験で使用される風洞,雪粒子,模型ならびに測定方法に関する現状や技術的な注意点を示した.また,風洞実験に特有な相似条件の考え方と現状も示した.次いで,吹雪の物理過程に関する実験,防雪柵・防雪林・道路・地形・建物を対象とした実験,屋根上の堆雪に関する実験について,最近の研究状況を紹介した.最後に,吹雪の風洞実験に関する今後の課題として,飛雪粒子の運動や吹雪の発達過程に関する実験を挙げるとともに,時間を含む相似条件の確立が急務であることを指摘した.
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.5331/seppyo.65.279
- ISSN : 0373-1006
- CiNii Articles ID : 130000911474
- CiNii Books ID : AN00131221