講演・口頭発表等

SPEEDI-MPの海水中放射性核種移行予測モデルにおける海洋放出口近傍域での排水の初期放出に関する検討

日本原子力学会2010年春の年会
  • 小林 卓也
  • ,
  • 川村 英之
  • ,
  • 外川 織彦
  • ,
  • 中山 智治*
  • ,
  • 島 茂樹*

開催年月日
2010年3月
記述言語
日本語
会議種別
開催地
水戸
国・地域
日本

原子力緊急時対応システムとして開発したSPEEDI, WSPEEDIを発展させ、さまざまな環境研究に適用可能な数値環境システムSPEEDI-MPの開発を行っている。海洋中における放射性物質等の移行過程を詳細にモデル化するため、海洋放出口近傍における排水拡散過程を把握するとともに海水中放射性核種移行予測コードに排水拡散過程を追加し、理想状態において感度解析を実施した。その結果、青森県六ヶ所村の使用済燃料再処理施設の海洋放出口近傍に設置した係留式ブイの2008年度の測定結果から六ヶ所村の再処理施設の排水に関しては、放出口の形状は流れを支配することはなく、噴流よりもプルームが卓越する、などの結果を得た。また、追加したコードの動作確認のため、一様水深の矩形海域における排水の放出計算を行った結果、浮力勾配とプルーム中心軸高さの間には負の相関があることを確認した。次に、六ヶ所村沖の海象条件及び使用済燃料再処理施設の海洋放出口からの放出条件を考慮した計算を行った結果、放出された排水は南南東に進み、過去に表層及び水深20m層で測定された濃度分布とほぼ等しいことを確認した。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5023452