MISC

2016年

文章内容の図化における他者参照は説明文理解を促進するか

近畿大学工学部紀要. 人文・社会科学篇
  • 有馬 比呂志
  • ,
  • 中條 和光
  • ,
  • 山根 嵩史
  • ,
  • 田中 光

46
開始ページ
1
終了ページ
18
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
近畿大学工学部

本研究の目的は説明文の要約課題において他者と協同して図化を行うことが文章理解に及ぼす効果を検討することであった。大学生142名を実験参加者として個人で図化する個人作図条件,他者の作成する図を参照し図化する協同作図条件,図化をしない作図なし条件の3条件を設定した。いずれの条件もMayer(2001)で用いられた科学的説明文の内容を図化させた後、個人でその要約文を作成させた。その結果,協同作図条件のテキストベースの記憶成績が作図なし条件よりも有意に高く,文章内容を図化する際に他者の作成した図を参照することによって説明的文章の理解表象の構造化が促進されることが示唆された。

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/120005983718
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN00063788
ID情報
  • ISSN : 0389-4606
  • CiNii Articles ID : 120005983718
  • CiNii Books ID : AN00063788
  • identifiers.cinii_nr_id : 9000311493914

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