論文

査読有り
2012年6月

誘蛾灯を利用した茶園のゴミムシ類の種多様性評価とその有効性

茶業研究報告
  • 豊島 真吾
  • ,
  • 石島 力
  • ,
  • 佐藤 安志

113
開始ページ
27
終了ページ
34
記述言語
日本語
掲載種別
研究論文(学術雑誌)
DOI
10.5979/cha.2012.113_27
出版者・発行元
日本茶業技術協会

誘蛾灯によるゴミムシ類の多様性調査の有効性を評価するため,茶園の誘蛾灯に捕獲されるゴミムシ類の種多様性と季節消長を把握し,ピットフォールトラップ(PFT)による調査結果と比較した。誘蛾灯には,2010年5月25日から10月25日までに24属52種1,959個体のゴミムシ類が捕獲され,上位10種で総捕獲数の90%を占め,既報のピットフォールトラップ(PFT)調査に比べて上位種が多様であったが,PFTの主要種であるマルガタツヤヒラタゴミムシは捕獲されなかった。誘蛾灯の主要5種は7月または9月に捕獲ピークを示したが。PFTの主要2種は6月と11月に捕獲ピーク(2山型)を示した。全期間の捕獲数に基づく種多様度指数は,0.794(シンプソンの指数;D)および2.198(シャノン・ヴィナーの指数:H')と推定され,PFTのそれらに比べて高かった。以上より,誘蛾灯はPFT調査に比べて多様なゴミムシ類を捕獲するが,PFTと組み合わせて,相互にデータを補完することが望ましい。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.5979/cha.2012.113_27
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/120005331396
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN00143344
URL
http://id.ndl.go.jp/bib/023870033
URL
http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010832471 本文へのリンクあり
ID情報
  • DOI : 10.5979/cha.2012.113_27
  • ISSN : 0366-6190
  • CiNii Articles ID : 120005331396
  • CiNii Books ID : AN00143344

エクスポート
BibTeX RIS