2015年11月
特定網室におけるポプラ経年育成の環境設定
生存圏研究
- 巻
- 号
- 11
- 開始ページ
- 71
- 終了ページ
- 74
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(大学,研究機関等紀要)
- 出版者・発行元
- 京都大学生存圏研究所
特定網室において複数のポプラ同一個体を数年間育成して、個々の個体にできるだけ多く木部形成させることを目的として、その育成環境の設定を行なった。特定網室のもつ補光・保温機能を活用して長日環境下・冬期保温で育成した場合、落葉・休眠を遅らせる効果はあったものの、越冬後の休眠打破に問題が生じ、次年度も生存していた個体数は越冬させた個体の半分以下となった。最終的に特定網室で生存状態を維持したまま越冬させるには、冬期は凍結しない程度に低温に置き補光しないこと、灌水は鉢を水盤に入れっぱなしにせず、鉢上部から水をかけ流すことが重要であった。また、鉢土を交換することによって、幹の年間直径増加量を増やすことができた。
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 1880-649X
- CiNii Articles ID : 120006309316
- CiNii Books ID : AA12127944