共同研究・競争的資金等の研究課題

2019年4月 - 2024年3月

渡航看護のコンピテンシー・モデルの開発と渡航看護認識向上プログラムの検討

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
19K11200
体系的課題番号
JP19K11200
配分額
(総額)
4,290,000円
(直接経費)
3,300,000円
(間接経費)
990,000円

分担研究者と分担し、文献からコンピテンシーの抽出を行った。
クリニックなどの医療では、渡航者の情報確認の準備と実施、内服薬などの持参や診断書の準備の助言などリスクについての支援、不安軽減の心理的な支援の実施、帰国後の対応についての情報提供、出国後の過ごし方など生活への助言などが抽出された。学校保健では、渡航者のワクチン接種の支援や健康教育、渡航者のリスク評価および渡航者が自分自身で対処できるための助言・指導、また組織体制を整えること等が抽出された。産業の場においても、渡航者のリスク評価と体制の整備、渡航後の健康チェックシステムの構築、感染の知識や暴露時の対応方法など自己対応できる健康教育などが学校保健同様に抽出された。行政としては、渡航を予測し、定められている定期予防接種の推奨や健康相談・健康教育について記述がみられた。妊婦の渡航に関しては、自己の健康管理と渡航の意思決定を支える心理的支援、情報提供や保健指導、メーリングリストを活用しての多職種との情報交換などが抽出された。障害児・者の渡航に関しては、トラベルヘルパーを紹介するサービスの導入や、職員の障害者差別解消の理解促進を促すeラーニング、事前の安全教育、準備などが抽出された。
コンピテンシーディクショナリーに分類すると、援助・対人支援、インパクト・対人影響力、達成・行動の領域が主に抽出された。コアコンピテンシーおよびファンクショナルコンピテンシーとして整理を始めている。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19K11200
ID情報
  • 課題番号 : 19K11200
  • 体系的課題番号 : JP19K11200

この研究課題の成果一覧

講演・口頭発表等

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