2019年12月
急性期から回復期における脳卒中患者の回復意欲と看護師への信頼との関連
日本ニューロサイエンス看護学会誌
- ,
- 巻
- 6
- 号
- 1
- 開始ページ
- 31
- 終了ページ
- 40
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 日本ニューロサイエンス看護学会
目的:急性期から回復期における脳卒中患者の回復意欲と看護師への信頼との関連を分析し、脳卒中患者の回復意欲促進のための看護師の関わりについて考える。方法:研究デザイン:観察研究、対象:脳卒中患者12名、調査内容:(1)意欲(やる気スコア18項目)(2)看護師への信頼(患者信頼スケール28項目)、データ収集方法:転院前(I期)、転院1週間後(II期)、転院1ヵ月後(III期)に調査した。分析方法:各期の関係性はSpearman順位相関係数を用いた。結果:患者の【意欲】毎日張り切る気持ちがI期(中央値=2.5)、II期(中央値=3.0)、III期(中央値=3.5)と変化していた。看護師への信頼の関連は、II期では【意欲】張り切る気持ちと【信頼】ナースコールへの対応(rs=0.795)他14項目間で有意の正相関、III期では【意欲】自身へのやる気と【信頼】好みを取り入れた世話(rs=-0.611)他6項目と有意の負相関があった。考察:看護師は患者の回復意欲と看護師への信頼が関連していることを認識し、回復状況に適った患者への関わりが患者の意欲向上に重要であると考える。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 2187-9354
- 医中誌Web ID : U213420004