2006年3月
"静脈血採血"演習時の学生の不安に関する研究(第2報)
宮城大学看護学部紀要
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- 巻
- 9
- 号
- 1
- 開始ページ
- 21
- 終了ページ
- 33
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 宮城大学看護学部
静脈血採血(採血)演習時の看護学生の不安について、看護大学2年次生94名へ演習前後の2回、アンケート調査を実施し、採血演習における不安と演習授業の学習方法(事前学習、デモンストレーション、シミュレーターによる練習、教員が採血に立ち会ったこと)ならびに教員の言動との関連について検討した。その結果、採血演習直前の学生の不安合計の平均点は「やや強い」を示し、最も平均値が高かった項目は「相手に痛みや不安を与えることへの不安」であった。また、不安の解消に最も役立った学習方法は「教員が(採血に)立ち会った」ことであり、教員の「励まし・支持・声かけ・タッチなどの精神的なサポート」や「具体的な動作の指示・フォロー」「やさしい落ち着いた態度」も不安の解消に有効であった。そのほか、シミュレーターを使った「注射法」の演習で静脈内に針の刺入がうまくいった学生は、採血の演習直前においても「血管に針をうまく刺入できるか不安」の項目が有意に低値を示した。
- ID情報
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- ISSN : 1344-0233
- 医中誌Web ID : 2007065520