共同研究・競争的資金等の研究課題

2019年4月 - 2022年3月

若年隠れ肥満女性が有するサルコペニアのリスクの解明

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)  基盤研究(B)

課題番号
19H03951
体系的課題番号
JP19H03951
配分額
(総額)
17,940,000円
(直接経費)
13,800,000円
(間接経費)
4,140,000円

本研究の目的は、日本女性特有の課題である「隠れ肥満(やせているけど実はメタボ)」と「サルコペニア予備群」の関連とそのリスクを解明し、影響する身体及び心理社会的要因等の検討により、隠れ肥満とサルコペニアのリスクを低減すべき方法を提言することである。申請者が平成28年から実施している「若年女性の現代的特性に着目したダイエットの実態-隠れ肥満の健康に与える影響-」の調査で得られたデータを有する同一集団の被験者に対して、隠れ肥満とサルコペニアの診断に関連する項目を測定し、縦断調査によりデータの変化と推移に着目し、若年女性の「隠れ肥満」の実態とサルコペニアのリスクを有する身体的特性との関連を探索ることを目的としている。2020年度は2019年度にて測定した結果から特定したリスク群と非リスク群との比較を通して「隠れ肥満」と「サルコペニア」の実際的な違いをより詳細に明らかにすることであった。新型コロナの影響により測定した対象地域での測定結果の検討が一時的に中断せざるを得ない状況となり21年度に持ち越しとなった。その内容については21年度に感染状況とその制限の緩和に伴い、結果の検討が可能になった範囲集団調査によって特定されたリスク群を更なるクラスターにて判別し、標準BMI(18.5以上、25未満)の協力者から選抜し、耐糖能、骨密度、身体活動を精査し分析を行い、縦断比較の結果ある一定のリスク群が見出すことができた。その結果、この研究の結果、隠れ肥満のままの者・標準から隠れ肥満になる者は存在したが、隠れ肥満から肥満になるものは皆無であった。また、隠れ肥満のものは下肢の筋肉量が低く、LDLコレステロールが有意に高く脂質との関連性が疑われた。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19H03951
ID情報
  • 課題番号 : 19H03951
  • 体系的課題番号 : JP19H03951