2008年12月
出血性ショックで来院した女児inflammatory myofibroblastic tumorの1例
日本小児泌尿器科学会雑誌
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- 巻
- 17
- 号
- 2
- 開始ページ
- 145
- 終了ページ
- 147
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 日本小児泌尿器科学会
11歳女児。患者は陰部出血によるショック状態にて著者らの施設へ救急搬送となった。当初、初潮が疑われたが、尿道カテーテル挿入時に血液が流出し、尿路出血と診断された。CTおよび超音波検査では膀胱内に血塊を認め、以後も出血が続き、血圧の低下が認められた。そのため、赤血球濃厚液を4単位を輸血、第2病日目に全身麻酔下で膀胱鏡検査を施行したところ、膀胱腫瘍が認められ、経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-BT)が行われた。病理組織学ならびに免疫染色の結果、本症例はinflammatory myofibroblastic tumorで、1ヵ月後に局所再発が認められたが、筋層までのTURを施行したところ、術後は肉眼的血尿は消失し、17ヵ月間局所再発や遠隔転移は認められていない。
- ID情報
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- ISSN : 1341-0784
- 医中誌Web ID : 2009133921